アーバンリグ処理事例①:被覆電線の塩ビ被覆を油化。内部の銅は回収。
皆さまこんにちは。みらいコネクトの古谷です!
今回は、タイトルにも記載の通りですが、再生資源回収処理装置:アーバンリグを使った廃棄物処理の事例を一つご紹介できればと思います。
そもそも「アーバンリグ」をまだご存知でない方々へは、本稿最下部にて簡単にご紹介させていただいております!
もしまだご存知でないようでしたらまずはそちらお読みいただいてから戻って来ていただけると面白い内容になっているかと思います☆
それでは参りましょう。
被覆電線の処理。塩化ビニールは油化。内部の銅は無酸化銅として回収。
「被覆電線」と聞いても、廃棄物に関わったことのない一般の方々からすると、イメージしにくいかも知れません。
「被覆」って言葉に馴染みがないですよね。
難しく言っているだけで、内容としては皆様が日々街で見ているあの電線のことを言っているだけです。
そのほか家の中で言うと、電化製品のコンセントやLANケーブルなどの細い線も全部被覆電線に当てはまります。
今までも、この先も、特別注目を浴びることは無いだろうと思いますが、現代の生活には必要不可欠な縁の下の力持ちです。
今回は、そんな被覆電線を、アーバンリグにて処理をしてみた結果を皆様にご覧いただければと思います。
処理前



処理後


当初、電線を覆っていた電気絶縁性に優れた「塩化ビニール」と言うプラスチックが、アーバンリグにより熱分解されて、キレイに消えて無くなりました。
その結果、電線の中心部にあった銅がむき出しの状態になり、目で確認できるようになりました(^○^)

回収された油
回収できた油はこんな感じでした。
色こそ黒ずんでおりますが、着火してみるとすごくよく燃える、軽油相当の混合油となっております。
アーバンリグとは?
アーバンリグは、「再生資源回収処理装置」の名の通り、使い古され寿命が来てしまった廃棄物、特に廃プラスチック類処理することで、再生資源として回収することのできる装置のことです。
ちなみに廃プラスチックが現在、どういった処理がされているのかというと、主に焼却、埋め立て、リサイクルの3つ。
日本では、廃プラスチック処理のおよそ8割が焼却や埋め立てと言われおり、アーバンリグはそうした処理に代わり、より持続的な社会環境を整えることのできる装置として期待されています。
(※サーマルリサイクルは焼却扱いとしております。サーマルリサイクルを含めると日本のリサイクル率はおよそ8割ほど。)
そして、アーバンリグがいかに廃プラスチックを再資源化するのかというと、水蒸気を使った加熱によりプラスチックの分解を行い、油、すなわち燃料として回収し、日本のエネルギー供給の一助を担うというわけです。
プラスチックは石油化学の産物なので、分解されれば石油に戻るという原理を利用しております!
詳しくは、「こちら」ご覧ください☆