装置導入ご検討にあたりよくいただくご質問

処理プロセスについて(処理可能物について)

Q.処理不可物はありますか?
毒物(放射能、PCBなど)、ボンベなどの密閉物をのぞいて一括投入が可能です。600℃程度で炭化しない金属やガラス、砂利、砂などは炭化しないで残ります。
Q.どのような原理で再生資源を作り出しているのですか?
高温無酸素の炉内雰囲気により樹脂類を熱反応により気化させて、それを蒸留液化して油分を抽出しています。
Q.一回の処理にかかる時間はどれくらいですか?
単釜(バッチ)式のタイプで標準処理時間は約5時間です。投入する材質や形状、素材の混合状態により、処理時間は変わります。
Q.電気代、燃料代など維持費は1トン処理機の場合いくらかかりますか?
1ヶ月の運転を行なった場合の数値は、およそ下記の通りです。
電気代(三相200V)/月 :電気料金22円×200kwh×20日=88,000円/月
燃料代(50L/日) : 50L×110円/L×20日=110,000円/月
油燃料費は、回収油の再利用で賄うことも可能です。
Q.ゴミを投入する時に分別する必要はありますか?
一般家庭廃棄物など混在したものでも一括投入できますが、回収油の品質は混合状態により異なります。
Q.可燃ゴミと資源ゴミなどは分別しているが、これらが混じった混合ごみでも処理できますか?
一括投入処理が可能です。但し、投入物の内容により回収油の性状が異なるため、一定水準の油分を回収することは難しくなります。
回収油の性状把握のためには、サンプルを用いた試験を実施する必要があります。
Q.感染性廃棄物や、ウイルスで汚染されたものなどは処理できますか?
基本的に処理できます。感染性医療廃棄物は高温による滅菌処理と同時に、減容と油液回収を行います。

装置について

Q.機械はどれ位の大きさですか?
各処理機のサイズはパンフレットをご参照ください。
Q.機械の価格はいくらでしょうか?
ホームページの問い合わせからご相談ください。
投入物により付随処理機類の容量や有無が異なります。
お問い合わせはこちら

回収物について

Q.処理後に出た油はどうしますか?
回収した油液は、ケミカルリサイクルの原料として使用することを目指します。

または、サーマルリサイクルとして、そのまま自前のプラント燃料や設置工場内のボイラー燃料などとして使用するか、また自家発電に使用することも可能です。

Q.反応炉に残った炭は何に使いますか?
発熱量の高い炭材に関しては、ブリケット状に加工しバイオ発電燃料やボイラーの燃料としてサーマルリサイクルが可能です
その他、性状によっては、土壌改良剤や消臭剤として加工・利用も可能です。
Q.処理中や処理後、油と炭以外に何か出てくるものはありますか?
熱分解の生成物には、油と炭以外に一部、液化しないオフガスのは発生があります。
その他、金属類、ガラス類、砂利や砂などの無機物は分解せず反応炉内に残ります。

環境に及ぼす影響について

Q.処理をする際、ダイオキシンなどの有害物質は出ないのですか?
反応自体は燃焼ではなく、無酸素状態による熱反応となるので、ダイオキシンは発生しません。
Q.家庭ゴミや腐敗臭などゴミの匂いはどうなりますか?
投入した後はアンモニアや窒素系の悪臭は熱分解により発生しません。
投入前の一次保管などに発生する場合に地域環境により、除臭機などの設備が必要になります。
Q.音はうるさくないですか?
騒音源としては熱交換器の水温などを下げるクーリングタワー、送水用ポンプ(随時稼働)、排煙浄化装置(ファン)が挙げられます。
どれも日本工業規格製品を流用していますので基準内と思いますが、場合によっては防音壁を設けるなど対策を考慮しなくてはならない場合もあります。

稼働実績について

Q.実際に稼働している処理機は日本国内でありますか?
各種試験の実施を目的として設置された350kg/バッチタイプのPyro Renergyが1機、小型の試験用装置が1機、愛知県三河安城市に設置されています。
Q.どういったところで導入していますか?
国内でのお引き合いが一番多いのは、各種プラスチックを使った製造メーカー様です。
製造過程にて排出されるロスや、不良品等を廃棄物として処理せず、オンサイトにて再資源化回収を行います。
また、産業廃棄物処理業者様にも処理ご希望いただき、SDGsやカーボンニュートラル貢献に活用いただけます。
Q.海外での実績はありますか?
海外での処理実績はありません。