投入物と再生油について
投入物と再生油の関係については、投入物の分子構造によって熱分解反応形態が支配され、油化・炭化・ガス化率など回収物の性状には違いがあります。
再生油の性状は原料の材質により異なる為、投入物の材質ごとにそれぞれの分子構造毎の熱分解挙動の把握が必要となります。
パイロリナジーは過去に、PP(ポリプロピレン)より油化率最大90wt%、および炭化減容率最大99.6%の性能が確認できております。
回収できる1日分の処理物の一例(PP)
成分名 | 成分比率 | 1日の抽出量 | 資源再生の方法 | ||
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液化再生油分 | 90wt% | 834.12㍑ | 化学原料としてケミカルリサイクル。 または、熱源として燃料利用。 | ||
オフガス | ~10% | 4.86㍑ | 反応炉保温用熱源として自機利用。 | ||
炭化物 | 0.4wt% | 4.2kg | 炭素含有率99.9%程度の純炭化物。 | ||
※ 投入物の成分比率が同じなら、同様の操業方法で同等の抽出比率が期待できます。 |
再生油の品質
ナフサとは密度が小さく、揮発性に富み、硫黄分が少ない油分のことをいい、以下のような性状を示す。
PP(ポリプロピレン)の熱分解処理より回収した油分の性状分析結果について、以下参照ください。(クリックで拡大いたします。)
【再生油について】
再生・回収される油分は投入される樹脂の内容により成分値が異なります。
加熱温度、時間などの設定を調整することにより、より良質な成分値の再生油を抽出することができる場合があります。